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バルコニー立ち上がり③

どもっ!

さてバルコニー立ち上がりで話を伸ばしてしまいましたが、
なぜ僕の実家に立ち上がりがないかと言うと、
1階の玄関ホールの上部がバルコニーになるんですが、
その辺りの天井高を下げてあります。
ちょうどそこ一帯に洗面所、風呂、トイレもあるのでその部分は低くて、
奥の居室部分になると標準の2400mmの高さに戻っている造りです。

この図、ほんとに解りにくいと思いますが、

これは上から見た図ではありません、
家を縦に真っ二つに切った断面図です。

2階の床高は1階の天井高2400mmの上部になりますが、
その手前の水回りと玄関は天井高2200mm位になっています。
こうする事で立ち上がり部分で取っていた120mm以上の防水層を、
黄色の部分で取る事が可能です。

じゃあ天井2200mmは低くない?となるかと思いますが、
僕の実家の場合この部分は玄関、廊下、トイレ、洗面所、
風呂(元々ユニットタイプの天井高は標準で2150mmぐらい)なので、
さほど気になりません。
玄関に解放感を求める方はダメでしょうけど…。

1つ天井高の件で調べた話があります。
これは人それぞれ感じ方が違うと思いますが、
天井高があまり高いと人間は心理的に落ち着かない事があるそうです。
泉北ホームさんでもオプションでハイスタッドにして、
天井高を標準の2400mmから2600mmに上げる事ができます。
僕も長い建築計画の中で憧れた事があり結構最後まで悩みましたが、
結局、採光の点から吹抜けをリビングに入れる間取りになりましたし、やめました。
このリビング吹抜けも冷暖房の効率から懸念される材料ですが、
我が家ではブルジョアの代名詞(勝手に言ってます…💦)、
シーリングファンを効果的に導入する事で収まりました。

最近、工務店のAさんとお会いする事があり、
Aさんからも天井が高いと落ち着かない云々の話を聞く事があって、
Aさんがおっしゃるには、和室の天井をわざと低くするのは、
その理由があるからだという事らしいです。
近年、日本の住宅事情もLDKはフローリングにソファ、ダイニングテーブル、
という仕様が大多数だと思うので天井高が200mm高くなっても、
落ち着かないなんて感じる人も少ないかも知れないですが、
僕が今住んでいるマンションも天井高2400mmで、
圧迫感も支障もないので、我が家ではハイスタッドは採用しませんでした。

話は大幅に逸れましたが先程の図では立ち上がりは無くなったけど、
掃き出し窓からバルコニーがフラットではありません。
これには、バルコニー側に高さを調節したウッドデッキをひいてあります。
これによってほぼ完全フラットな掃き出し窓が出来上がります。

このウッドデッキの施工の注意点として、
排水溝と排水口の確認が容易に出来る様にしておく事です。
埃やごみで詰まっても、もしくは詰まらない様に、
メンテナンスする必要があります。
あとはオーバーフロー管を適切な位置(サッシ高さより下)に施工しておけば、
詰まって雨が溜まってもそちら側から流れるので大丈夫だと思います。

さぁ、この実家の施工写真を持って各社にもう一度、
バルコニー立ち上がりの件で相談しました。
するとNGを出してた泉北ホームさん、タ〇ホームさん共に、
設計部などと相談させて下さいとの事。

工務店さんは最初の答えと一緒で難色を示してられました。
要は出来ない事はないけど、リスクがあるという事です。

最初はすぐにNGが出た今回の案件ですが、
こうやってちゃんとした例を出す事で、
検討まで持って行けるんだなと感じました。

まぁ、契約前だと言うのも大きかったと思います。
契約前だと色々と試行錯誤して契約を取る努力をするのは、
どの会社も同じ様な事だとは思いますが、
契約後だと今回の様な施主の希望と、会社のリスクの取り合いになる場面では、
今後の事も考えてリスクを排除しておく方に傾くと思います。

もしリスクを冒して雨漏りなんかがあった場合には、
理由がどうであれ会社のイメージに傷がつきますし、
余程の事がない限り、お客に 〈覚書〉 や 〈念書〉 書かす訳には、
行きませんもんね。

どんな答えが返って来たでしょうか?

ではっ!

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