どもっ！
物件を買う場合に不動産会社を通じて元付け不動産会社に電話をすると、
「その物件は商談中です。」
「売主の都合で不動産を売るのを見合わせています」
と言った断られ方をされる時があります。もちろん本当に(先約の購入希望者と)商談に入っていたりすることがほとんどだと思います。そう願っています…。
しかし悪質な元付け不動産会社は他の不動産会社を通してくる買主を上記のことを理由に嘘をついて突っぱねます。
それはせっかく専属専任媒介や専任媒介で契約した物件を、他の不動産会社を通じて買主と契約すると、前回記事ので書いたように売主側からの片手の仲介手数料しかもらえなくなるからです。
専属専任媒介や専任媒介で契約するとレインズ(不動産情報ネットワーク)に物件広告を掲載しなくてはいけない決まりになっています。そうすることで全国の登録不動産会社がネットワークを通じて物件内容を見ることができ、売買契約がより早く決まる可能性が高くなるからです。しかしそれによって他の不動産会社を通じて買主が現れ可能性も当然高くなります。その場合は契約が締結しても元付け不動産会社の報酬は売主からの仲介手数料のみになり、買主からの仲介手数料は他の不動産会社が持っていくことになります。
そんなこともあり、
「買主からの仲介手数料ももらって儲けたい…。あっ、そうかうちに直接来た買主以外は断ればいいんだっ！」
という浅はかな悪知恵で、他の不動産会社からの仲介を電話口でシャットダウンする悪質な元付け不動産会社も未だに存在するわけです。こういう行為を『囲い込み』『売り止め』と呼びます。こういう行為に呼称があること自体どうなん？と思いますが…。
よく元付け不動産会社に他の不動産会社を通じて電話をしてもらったら電話口で文頭の様な断られ方をしたので、少しあいだを空けて客のフリをして電話をすれば、先程の物件は商談中でもなんでもないことがわかった…なんて事例があります。
正直そういった悪質な業者には、しかるべき所に連絡をして勧告してもらうのがいいかも知れませんが、一般素人ではそういう悪質な業者を相手にするのはリスクが高いので、対策として僕は希望の物件が決まってるなら最初から元付け不動産会社に連絡する様にしています。
その元付けが悪質な業者だった場合は進行して行く上で何らかのボロが出る可能性がありますし、僕自身が嫌だと感じなければ何も気が付くこともなく終わるからです。それに最初から契約成立になれば両手の仲介手数料の確約がある仕事なんで、ある程度はキチっとしてくれるかなと勝手に思っています。もしかしたら仲介手数料も交渉次第では勉強してもらえる可能性もあります…。
って買う側の僕もセコいですね…、でも悪質ではないですので…。
ではっ！