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バルコニー立ち上がり①

どもっ!

今回は前回で触れたバルコニー立ち上がりについて、
話を本編から脱線して書きたいと思います。

前回に我が家の希望である、
バルコニー立ち上がりを無くしたいという願いが、
ことごとく壊れて行った様子を書きましたが、
それは住宅瑕疵担保責任保険 設計施工基準第8条からくるもので
バルコニー掃き出し窓付近の防水層を開口部(窓)の下で最低120mm、
それ以外の部分で最低250mmの高さまで、
施工しなくてはいけないからだとまで書きました。

図がないので説明が難しいですが、
要は雨仕舞いの為に、
バルコニーの床部分の防水施工(防水シート、FRPなどの塗り物等)を、
バルコニー床から家の躯体(構造体)部分に向けて、
L字の様に躯体の壁に沿って立ち上げて施工しなさいという事です。
雨漏りの原因となる確率の高い、躯体とバルコニーの接合部分を、
シームレスに施工してなおかつ、
そこが切れる部分を120mm上まで伸ばす事でより安全にということですね。
因みにこれは開口部(掃き出し窓などの下部分)です、
開口部横の壁などの接合箇所は、
先程言いましたがこの高さを250mm上まで伸ばして施工する必要があります。

じゃあ立ち上がりの高さはフラットまでとは行かなくても、
120mmでいいって事?となると思いますが、
実はバルコニー部分には雨が効率良く流れて出て行く様に、
家の躯体からバルコニーの先端に向けて緩い下り坂の様になっていて、
この勾配が1/50以上と決められています。

基本バルコニー床と、居室床の高さは同じ高さで施工される事が多く、
その間に立ち上がり壁が立っているだけなので、
バルコニー先端から躯体に向けて、
1/50勾配でバルコニー床の高さを上げて行った場合、
家の躯体にたどり着く頃には居室の床高よりバルコニー床が高くなっていますので、
そこから必要防水層の120mmを取り、
あとサッシ部分(窓枠)の仕舞いを含めたサッシの高さも重なり、
大体250mm~300mm位の立ち上がりの高さになります。
当然バルコニーの奥行が広くなればなる程、
床勾配がバルコニー先端から躯体に向けて上がってきますので、
比例して、より立ち上がりの高さが高くなります。

ではあのTVや雑誌で見るフルフラットのバルコニーって違法?
となるかと思いますが、
例えばバルコニー床をすのこ状にするなどにすると、第8条の適用がありませんし、
後付けのバルコニーなんかでもフラットにすることができます。
実際タ〇ホームのIさんのご自宅は、
後付けバルコニーでフラットに、されているそうです。

さてそんな事で立ち上がりが必ず必要となったバルコニーですが、
ここで一つの光が差します。

次に書きます。

ではっ!

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